折りしも21世紀を震撼させた米国同時多発テロ3年目の9・11当日、広島は台風18号の爪あとも痛々しい比治山の現代美術館。流れる時報は生と死を分けた時間のように思える。蒸し暑さの中、正面階段に繰り広げられるカラダの動きは心に刻まれていく。
伊藤キム+輝く未来 ダンス パフォーマンス 「階段主義」 広島市現代美術館
2004.9.11(sat)
17:00〜18:00
「人間のからだは都市に残された最後の自然だ」   養老孟司
都市か否かを問わず、慣れ親しんだ場所にある「変なからだ」には、観客がより自分自身を重ね合わせ、置き換える余地があり、また人工物に囲まれた中の「自然の一部である自分のからだ」に気付くはずだ。   伊藤キム